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【演劇入門】シェイクスピアの人物像や作品を解説|代表作のあらすじや名言、関連映画など

「演劇といえばシェイクスピア!」と言われるほど知名度の高いシェイクスピアですが、「重厚すぎて敷居が高い…」「上演時間が長くて、意味や解釈も深くて難しいなぁ」と感じている人も多いと思います。

私も俳優をしていた頃にシェイクスピア作品に手をつけるのは億劫だと感じ、避けていた時期がありました。

そこでこの記事では「シェイクスピアは敷居が高くて手をつけられない」というお悩みを解決するべく

  • シェイクスピアって誰?
  • 代表的な作品
  • 題材にした映画
  • シェイクスピアが残した名言

の順に詳しく解説していきます。

簡単に読んで演劇の理解を深められるので、ぜひご一読ください!

ウィリアム・シェイクスピアはイングランドの劇作家

まず、シェイクスピアがどんな人だったのか解説していきます。

シェイクスピアは1564年(洗礼)~1616年(没)の時代を生きた、イングランドの劇作家です。没後400年である2016年には、世界各地で記念イベントが開催され、多くの作品が掘り起こされました。

生涯

シェイクスピアは裕福な家庭に生まれました。兄弟は7人。父親は成功した皮手袋商人で、市議会議員を務めたこともある人物。母親は地位の高いジェントルマンの家庭で育った女性でした。両親2人ともローマ・カトリックの信者であり、シェイクスピアは生まれて間もなくキリスト教の洗礼を受けました。

シェイクスピアはグラマースクール(現在の中等教育)としてエドワード6世校に通ったとされています。そこではラテン語や文学の勉強のために、ラテン演劇の授業がなされていました

1582年、18歳の時に26歳のアン・ハサウェイと結婚。

1583年に長女が誕生、1585年には男女の双子が生まれました(息子は若くして亡くなってしまいます)

1592年ごろにはシェイクスピアはロンドンへ進出、俳優活動と脚本執筆を行うようになりました。1594年には宮内大臣がパトロンとして入っている劇団の、共同所有者となります。また、劇団の本拠地であるグローブ座の共同株主にもなりました。ロンドン在住中に不動産も複数購入し、経済的に成功。

シェイクスピアは高等教育を受けていませんでしたが、家系と経済的な成功を基としてジェントルマンの紋章を手にすることもできました。

シェイクスピアは1616年に故郷であるストラトフォードで、52歳の時に亡くなりました

参考:ウィリアム・シェイクスピア – Wikipedia

代表的な作品

シェイクスピアは現代に残る数々の作品を作り出しました。

作品は、ロミオとジュリエット / ハムレット / オセロー / リア王 / マクベス / ヘンリー六世 / 間違いの喜劇 / じゃじゃ馬ならし / 夏の夜の夢 / ヴェニスの商人 / 冬物物語 / お気に召すまま / 十二夜 / 尺には尺を / ジュリアス・シーザー / 冬物語など。

誰でも、なんとな~く聞いたことのある題名をひとつは見つけられるのではないでしょうか。

ここでは、私の選択した読み始めやすい3作品をご紹介します。

ロミオとジュリエット

1595年前後に初演された作品。現在の日本でも、帝国劇場や東京国際フォーラムなど、大劇場で大手プロダクション会社がリメイク版を上演しています。音楽やダンスの世界でも愛され、数々のすばらしい上演作品や名優が誕生しています。

ロバート・ワイズ監督の映画『ウエストサイドストーリー』も、本作から着想をえて、ニューヨークの社会背景を映し出したものです。

<あらすじ>

舞台は14世紀のイタリアの都市ヴェローナ。モンタギュー家(モンテッキ家)とキャピュレット家(カプレーティ家)は代々対立していた。

モンタギュー家の一人息子ロミオは、ロザラインへの片想いに苦しんでいる。気晴らしにと、友人達とキャピュレット家のパーティに忍び込んだロミオは、キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、たちまち二人は恋におちる。二人は修道僧ロレンスの元で秘かに結婚。ロレンスは二人の結婚が、両家の争いに終止符を打つきっかけになることを期待する。

しかしその直後、ロミオは友人とともに街頭での争いに巻き込まれ、親友・マキューシオを殺されたことに逆上したロミオは、キャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまう。このことからヴェローナの大公エスカラスは、ロミオを追放の罪に処する。一方、キャピュレットは悲しみにくれるジュリエットに、大公の親戚のパリスと結婚する事を命じる。

ジュリエットに助けを求められたロレンスは、彼女をロミオに添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、この計画は追放されていたロミオにうまく伝わらなかった。そのためジュリエットが死んだと思ったロミオは、彼女の墓で毒薬を飲んで自殺。その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットも、ロミオの短剣で後追い自殺をする。事の真相を知って悲嘆に暮れる両家は、ついに和解する。

ロミオとジュリエット – Wikipedia

マクベス

1606年ごろに初演。当時は、宮中やグローブ座で上演されていました。オープニングの「きれいは汚い、汚いはきれい」という魔女の台詞が有名です。王位を得るために殺害を繰り返すマクベス。現在の権力者を疑問視する題材として用いられることもあります。

<あらすじ・第1幕>

3人の魔女の乱舞から始まる。「きれいは汚い、汚いはきれい」などという不可思議な台詞が劇の展開を暗示する。次いでスコットランド軍対反乱軍とノルウェー軍の戦場にて、スコットランド大勝利の報告を受ける国王ダンカン。戦果をあげたスコットランドの将軍にしてグラミスの領主マクベスは、 バンクォーと陣営に戻る途中、荒野で3人の魔女に出会う。魔女達はマクベスに対し「万歳、コーダーの領主」「万歳、いずれ王になるお方」と呼びかけ、バンクォーには「王にはなれないが、子孫が王になる」と予言し消える。そこへダンカン王の使者が現われ、マクベスが武勲により新しくコーダーの領主に任ぜられたと伝える。魔女の言葉通りとなったことに2人は驚き、マクベスは王になるという予言にも秘かに希望を膨らませる。

フォレスの城に帰還したマクベス達をダンカン王が迎える。ダンカン王は両将の功績を讃えつつ、息子のマルカム王子を王位継承者に定める。予言の実現を危ぶんだマクベスはある決心をする。

マクベスから事の顛末を記した手紙を受け取り、マクベス夫人は興奮する。夫を国王の座につけるべく、王の一行より一足先に城に戻ったマクベスと共にダンカン王暗殺の計画を企てる。一度は決意したものの、内心では罪悪感を覚えて及び腰になるマクベスを叱咤し奮い立たせるマクベス夫人。やがてダンカン王の一行が城に到着し、宴会が始まる。

マクベス(シェイクスピア) – Wikipedia

お気に召すまま

1600年ごろに初演。シェイクスピア作品にはおどろおどろしいものもありますが、この作品は明るく楽しい恋の喜劇です。

<あらすじ>

フレデリックは兄である公爵を追放してその地位を奪ったが、兄の娘ロザリンドは手元に置き、自分の娘シーリアと共に育てていた。オーランドーは、父の遺産を相続した長兄オリヴァーによって過酷な生活を課されている。公爵主催のレスリング大会で優勝したオーランドーはロザリンドに出会い、2人は互いに一目惚れする。

公爵から突然の追放を言い渡されたロザリンドは、男装してシーリアと道化を連れ、追放された父が暮らしているというアーデンの森へ向かう。オーランドーもまた、自らの運命を切り開くために兄の元を離れ、行き着いたアーデンの森で前公爵に助けられる。

男装したロザリンドは森に暮らす羊飼いたちの恋愛騒動に巻き込まれる。また、オーランドーは男装したロザリンドの正体に気づかずに、彼(彼女)に恋の告白の稽古相手になってもらう。

森で危ないところをオーランドーに救われた兄オリヴァーは改心し、土地の娘に身をやつしたシーリアと結婚して羊飼いとして暮らすことを決意する。兄を討つため森に入ったフレデリック公爵もまた改心し、奪った地位と領地をすべて返上する。ロザリンドは女の姿に戻り、結婚の神ハイメンからの祝福を受け、何組もの恋人たちの結婚式が行われる。

お気に召すまま – Wikipedia

題材にした映画

「本を読んだり、劇場に行ったりするのは大変」という人でも、映画なら気軽にインターネットやレンタルショップから観ることができます!

シェイクスピア作品にまつわる映画は多々あるのですが、ここではシェイクスピア本人から着想をえた作品をご紹介していきます。ドキュメンタリーではないので、「シェイクスピアって本当はどんな人物だったのかな?」とイメージしながら楽しんでみてください!

恋におちたシェイクスピア(1998)

監督はジョン・マッデン。第71回アカデミー作品賞や第56回ゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル部門作品賞を受賞しました。

16世紀末のロンドンにて、『ロミオをジュリエット』の準備をするシェイクスピア。上流階級のヴァイオラとの恋愛を描いています。男装する女性が登場するので、『十二夜』も連想させます。この映画と一緒に『十二夜』を読んでみると、より一層楽しめるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=wZgVFY4LIZs

シェイクスピアの庭(2018)

監督とシェイクスピア役はケネス・ブラナー。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの出身で、まさに「シェイクスピアの人」。

グローブ座の火災後、スランプに陥ったシェイクスピアが故郷に戻り、家族と失われた時間を共にする物語。シェイクスピア戯曲には植物が約170種類も登場するので、そんなシェイクスピアの庭に着目するのも面白いと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=jfpE4dJLNXc

もうひとりのシェイクスピア(2011)

監督は『インディペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督。シェイクスピアは存在していたのか?本当は何者なのか?という切り口で物語が進みます。

『恋に落ちたシェイクスピア』と脚本完成のタイミングがかぶってしまい、時期をずらし、満を期して上演に至った作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=ErTpSw7fJ1g

 

 

シェイクスピアの名言

シェイクスピアは名言を数多く残しています!ここではあえて一覧だけで載せておくので、気になった台詞があったらぜひ作品を観てみてください。

 

生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ。

To be, or not to be: that is the question.

『ハムレット』

 

生まれながらにして偉大な者もいれば、努力して偉大になる者もいる、そして偉大さを押し付けられる者もいる。

Some are born great, some achieve greatness, and some have greatness thrust upon them.

『十二夜』

 

肥えた土ほど雑草がはびこるものだ。

Most subject is the fattest soil to weeds.

『ヘンリー四世』

 

楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ。

The labor we delight in cures pain.

『マクベス』

 

行動は雄弁である。

Action is eloquence.

『コリオレイナス』

 

世の中には幸も不幸もない。ただ、考え方ひとつだ。

There is nothing either good or bad but thinking makes it so.

『ハムレット』

 

恋の始まりは晴れたり曇ったりの4月のようだ。

O, how this spring of love resembleth. The uncertain glory of an April day!

シェイクスピア

まとめ:シェイクスピアは現代にも生き続けている!

シェイクスピアの残した作品や言葉は、今の時代にも生き続け、人々の心をとらえています

今回の記事は「演劇入門者のためのシェイクスピア」でした。シェイクスピアは、本だけでなくダンス、映画、名言などさまざまな切り口から知ることができます。

感想は友人や家族とシェアしてみると、新しい発想を知ることができて楽しめます♪ぜひ作品を観て、シェイクスピアの世界に浸ってみてください!